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朝日 2007/01/31
「産む機械」 少子化対策が心配だ 「女性は産む機械」。この柳沢伯夫厚生労働相の発言が批判にさらされている。 野党は女性議員らの動きに続き、厚労相の辞任を求めた。与党からも厳しい声が上がっている。少子化対策を担う閣僚の発言だけに、いっそう深刻だ。 問題の発言は先週末、松江市で開かれた講演会で飛び出した。厚労相は少子化問題に触れ、「15~50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭でがんばってもらうしかない」と語ったという。 さすがに、これはまずいとすぐに気づき、「機械と言ってごめんなさいね」と述べたうえ、「産む役割の人」と言い直したという。 女性を産む機械にたとえるだけでも、女性の人格をないがしろにし、無神経だ。さまざまな理由から子どもを持たなかったり、断念したりした人も多い。不妊治療を受けている人もいる。心ない言葉に傷ついた人は少なくないだろう。 問題は言葉遣いにとどまらない。子どもの数が増えないことを女性だけの問題ととらえているのではないか。女性ががんばれば、子どもは増える。そんな考え方が発言ににじむ。 しかし、ことはそれほど単純ではない。昨年夏の朝日新聞の記事で、29歳の主婦のこんな言葉が紹介されている。 「2人目の子どもがほしいけれど、残業続きの夫の助けなしで私だけで育児をしていく自信がないのと、夫から夏のボーナスが出ないと聞かされて経済的な不安も感じ、無理だと確信しました」 安心して子どもを産み、育てられる。そんな社会にするには、生活と調和のとれた働き方ができるように変え、経済を安定させなければならない。そこにこそ、政治の大きな役割がある。 当然のことだが、子どもを持つかどうかは、男性も含めてそれぞれが決めることだ。 柳沢氏は「人口推計の話をわかりやすくするためのたとえ」と釈明した。 この言い方にも首をひねる。 女性が生涯に産む子どもの数である合計特殊出生率は05年、1・26と過去最低だった。このままでは人口は大幅に減っていく。そんなことは、女性を機械にたとえなくても、だれにでもわかる。 同じ人口推計なら、むしろこんな例をあげたらどうだろう。 フランスは昨年、81年以来最も多い数の赤ちゃんが生まれた。合計特殊出生率は2・00で、欧州でトップになった。 育児休暇制度などを充実させ、仕事を続けながら子育てができるようにする。そんな地道な政策が功を奏した。 自民党の政治家には、女性が家庭に戻るのが少子化対策と考える人たちが少なくない。版画家の妻を持つ柳沢氏は、まさかそんな意見にはくみしないだろう。 女性たちの思いに耳を傾け、地に足のついた少子化対策を進める。それができないなら、退場してもらうしかない。 柳沢発言についての各社社説
by alfayoko2005
| 2007-01-31 08:36
| ジェンダー・セックス
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