05年2月東京・五反田FTMTG殺害事件の容疑者逮捕

品川区の刺殺　２年逃走の女逮捕 (東京 2007/03/26)

　東京都品川区西五反田四のマンションで二〇〇五年四月、無職鈴木友幸（ゆうこ）さん＝当時（３９）＝の刺殺体が発見された事件で、警視庁大崎署捜査本部は二十五日未明、殺人容疑で指名手配していた知人で住所・職業不詳前田優香容疑者（４３）を逮捕した。

　調べに前田容疑者は「同居していた鈴木さんと仲たがいし、（同年）三月二日に台所の包丁で胸や腹を刺して殺した」と供述。同容疑者は約二年の逃走中に鈴木さんのクレジットカードで腕時計などの買い物をしており、捜査本部は強盗殺人容疑で追及する。

　二十四日午後九時半ごろ、北区の健康ランドで、前田容疑者と面識があった同区に住む無職の女性（４６）が、入浴中に同容疑者を見つけ一一〇番。駆け付けた王子署員が身柄を確保した。

　事件は〇五年四月十九日、鈴木さん方を訪れた母親（６８）が遺体を見つけ発覚。前田容疑者が知人に犯行を打ち明けていたことから、捜査本部は同五月二十六日に殺人容疑で指名手配していた。

　前田容疑者は犯行前から鈴木さんの名前を勝手に使ったり「前田由子」など計十一の偽名を持つなどして生活。犯行後は池袋や新宿、大久保など都内を中心に転々とし、昨年一月ごろから北区の健康ランドに偽名で出入りしていたとみられる。定職がある形跡はなく、顔見知りの客らに食事などの世話を受けていたとみられる。「昨春に一度出頭しようと思ったが、ちゅうちょした」と供述しているという。

＜品川女性殺害＞２年ぶりに同居の女逮捕　１２の偽名で転々
3月25日20時49分配信 毎日新聞

　東京都品川区の無職、鈴木友幸（ゆうこ）さん（当時３９歳）の他殺体が０５年４月、自宅マンションで見つかった事件で、警視庁大崎署捜査本部は２５日、同居していた住所不定、前田優香容疑者（４３）を殺人容疑で逮捕した。同年５月に指名手配され、２年近く逃亡していたが、２４日夜、北区の健康ランドで入浴しているところを知人女性が見つけ通報した。

　調べでは、前田容疑者は０５年３月２日、品川区西五反田４の鈴木さん方で、鈴木さんの腹などを刃物で刺し失血死させた疑い。調べに対し「仲たがいして包丁で刺した」と認め、「池袋や新宿などを転々とし、健康ランドには昨年１月から出入りしていた」と供述。所持金は９００円だった。

　鈴木さんは０５年４月１９日、自室の玄関近くで遺体で見つかり、警視庁が殺人容疑で捜査。鈴木さんのクレジットカードで買い物をし、周囲に殺害を打ち明けていた前田容疑者を同容疑で指名手配した。女優の名を組み合わせた「大原志麻」など少なくとも１２の偽名を使い、同月中旬に新宿区歌舞伎町で確認されたのを最後に行方が分からなくなっていた。【鈴木泰広、佐々木洋】

手配の43歳女逮捕＝健康ランドで目撃、通報－品川の女性刺殺で警視庁
3月25日22時0分配信 時事通信

　2005年4月、東京都品川区西五反田のマンションで、無職鈴木友幸（ゆうこ）さん＝当時（39）＝が刺殺されて見つかった事件で、警視庁大崎署捜査本部は25日、殺人容疑で指名手配していた同居人の住所不詳、職業不詳前田優香容疑者（43）を逮捕した。

　同容疑者は「仲たがいしたから」と容疑を認めており、捜査本部は殺害に至った詳しい理由を聴く。

　調べによると、前田容疑者は05年3月上旬ごろ、鈴木さんの自宅マンションで、刃物のようなもので鈴木さんの胸や腹を刺すなどして失血死させた疑い。

　24日午後9時35分ごろ、北区の健康ランドで、女性（46）の自宅にいる夫を通じて、前田容疑者を見たとの110番があり、駆け付けた王子署員が同容疑者を見つけた。

　女性は、約20年前に前田容疑者と知り合い、指名手配のポスターを見て、昔の知人だと分かっていた。偶然、健康ランドで同容疑者を見つけたという。　

入浴施設２年間転々、知人が発見…殺人手配の女逮捕
3月25日20時58分配信 読売新聞

　東京都品川区で約２年前に同居相手の女性を殺害したとして指名手配されていた女が北区内の入浴施設で偶然、知人に見つかり、警視庁大崎署特捜本部は２５日、住所・職業不詳、前田優香容疑者（４３）を殺人容疑で逮捕した。

　前田容疑者は事件後、友人に女性の殺害を打ち明けた直後に姿を消し、１０を超える偽名を使って都内の入浴施設の休憩室などに寝泊まりしていたという。特捜本部は逃走の経緯も調べている。

　調べによると、前田容疑者は２００５年３月上旬、品川区西五反田４のマンション４階の無職鈴木友幸（ゆうこ）さん（当時３９歳）方で、同居していた鈴木さんの腹や胸など十数か所を刃物で刺して殺害した疑い。

品川の女性殺害　逃走２年、手配女逮捕　健康ランドで発見
3月26日8時0分配信 産経新聞

　東京都品川区西五反田のマンションで平成１７年４月、無職女性の鈴木友幸（ゆうこ）さん＝当時（３９）＝が刺殺体で見つかった事件で、警視庁大崎署捜査本部は２５日、殺人容疑で指名手配中の同居人、前田優香容疑者（４３）を北区の健康ランドで発見、逮捕した。「仲違いし、けんかになった。（同年）３月２日に台所の包丁で胸や腹を刺して殺した」と供述。約２年間の逃亡中は「新宿、池袋や大久保あたりにいた。埼玉にもいた」と話しており、捜査本部は健康ランド周辺に潜伏先がなかったかや、逃走を助けた人物の有無など、足取りを調べる。

　２４日夜に前田容疑者が健康ランドで入浴しているところを、顔見知りだった北区の女性（４６）が見つけ、女性の夫が１１０番。風呂から出て、健康ランドで知り合った男性３人と館内のレストランで飲食中、警察官が身柄を確保した。

　前田容疑者は鈴木さんと１６年１１月から同居。事件後、知人に「新聞に載るようなことをした」と打ち明け、新宿区のデパートで鈴木さんのカードで買い物をしていたことから、捜査本部は１７年５月に指名手配した。

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　■１２番目の偽名、整形？　所持金９５０円、素直に同行

　鈴木友幸さん殺害から７５３日。超能力者が出演し行方を追うテレビの「公開捜査」でも度々取り上げられた前田優香容疑者は、大胆にも健康ランドでくつろいでいるところを逮捕された。１１の偽名を使いわけ、逃走しているとみられたが、同店では警察も把握していなかった１２番目の偽名「高田美雪」を名乗っていた。

　足取りは事件後の１７年４月１６日に歌舞伎町での目撃を最後に途絶えていた。事件前から鈴木さんの名前のほか、「大原志麻」「鈴木由子」「谷川優香」など１１の偽名を名乗り、歌舞伎町では、元ＮＯ・１ホステスとして働いていたとされる。風俗店の勤務経験もあり、警視庁は繁華街を中心に行方を捜していた。

　前田容疑者は昨年１月から北区の健康ランドを利用。同店や捜査本部によると、同年６月に「高田美雪」で会員登録し、実在しない渋谷区の住所を使っていた。ここ１週間は毎晩顔を見せ、うち４日ほどは、無料招待券を使用。逮捕時の所持金は９５０円と、金に困っていたらしい。

　「（手配写真と）鼻が違い、高くなっていた。体格も良く、顔自体が違う。髪形も違う。黒縁の眼鏡をかけ、５０歳過ぎにみえた。（前田容疑者と）わからなかった」と従業員。事件後に整形をした疑いもあり、捜査本部は確認を進める。

　知人の間では、ブランド好きの派手なタイプとして知られていたが、２４日に健康ランドに来た際の服装は、ジャンパーにベージュのズボン姿。所持品はバッグだけで、洗面用具や薬などしか入っていなかった。

　任意同行の際、「前田か？」との捜査員の問いかけには「はい。そうです」と素直に応じた。逮捕後は「去年の春に出頭しようと思ったがやめた」と漏らしたという。

　事件前後、鈴木さん名義で、ビデオ店から、同僚ホステスを殺害し、１５年近く逃亡した福田和子元受刑者（５７歳で病死）を題材にした映画がレンタルされていた。実際は前田容疑者が借りたとみられており、福田元受刑者ほど、長くは逃亡できなかった。

１１の偽名、２年逃走　手配の女を逮捕　女性刺殺事件
2007年03月25日20時59分 朝日

　東京都品川区のマンションで０５年４月、無職女性の鈴木友幸（ゆうこ）さん（当時３９）が刺殺されているのが見つかった事件で、警視庁は２５日、鈴木さんの知人で殺人容疑で指名手配していた住所・職業不詳、前田優香容疑者（４３）を逮捕した。「鈴木さんを包丁で刺して殺したことに間違いない」と容疑を認めているという。前田容疑者は事件前から１０以上の偽名を使っていたとされ、約２年間逃走を続けていた。

　大崎署捜査本部の調べでは、前田容疑者は０５年３月上旬、品川区西五反田４丁目の鈴木さんの自宅マンションで、鈴木さんの首や脇腹など十数カ所を包丁で刺し、失血死させた疑い。

　前田容疑者は０４年１１月ごろから鈴木さんと同居しており、「仲たがいになった」と供述しているという。鈴木さんの部屋からはクレジットカードなどがなくなっていた。捜査本部は金目当ての可能性もあるとみている。

　前田容疑者と面識があった女性（４６）が２４日夜、北区中十条４丁目の健康ランドで前田容疑者を見かけ、女性の夫が１１０番通報。捜査本部で任意同行して調べたところ、「台所にあった包丁で殺した」と容疑を認めたという。

　前田容疑者は逃走中、新宿や池袋など主に都内を転々としていた。昨年からは偽名で北区の健康ランドに頻繁に出入りし、２４日は男性客３人と食事をしていた。捜査本部は、知り合った客の部屋で寝泊まりしたり、食事をおごってもらったりして生活していたとみている。逮捕時の所持金は９００円程度だったという。

西五反田四丁目マンション内女性殺人事件 (警視庁)